DIGITABLE 第86 回勉強会レポート
DIGITABLE 第86 回勉強会レポート
2015 年6 月20 日 於:江東区森下文化センター 第1研修室
ライトニングトーク:食品の色変更で笑いをとるKN 会員
Digitable 基礎講座「トーンカーブの調整②調整の実際」:高木大輔講師
参加者全員による“ライト二ングトーク”(持ち時間4 分)
Photoshop 研究講座「色調補正の白黒を検証する」:平野正志講師
DIGITABLE 写真技術勉強会(HOME) http://www.digitable.info
DIGITABLE2015 デジタルフォト基礎講座 第3回 高木大輔講師
「トーンカーブの調整②調整の実際」
シャドウ、ハイライトのトーンの調整や、コントラストの調整、色かぶりの調整など、階調補正の代表的な作例を詳しく紹介した。
■トーンカーブを使って画像の調整を行うことは、カーブの曲線を変えるだけの簡単な操作だ。しかしカーブの傾斜や向きによって調整の結果は大きく異なる。モノクロとカラーの同じ画像を並べて、トーンカーブの効果がどのようにあらわれるか比較した。コンポジットチャンネルでの調整は全体的な明るさやコントラストを調整するのに簡単で便利だ。
中央部を持ち上げたトーンカーブ
■シャドウやハイライト、色かぶりなどの調整はコンポジットチャンネルだけでは調整しきれない。大幅な調整が必要な場合には各色チャンネルにも調整を加えて、黒くつぶれかけたシャドウや白とびしそうなハイライト部分の色を再現することができる。
■ PhotoshopCC の新機能であるCameraRAW フィルターを使った調整と比較した。
このフィルターはCameraRAW でRAW データを現像する感覚でJPEG 等を補正できる。トーンカーブと組み合わせることで効率良く思い通りの調整が行えるだろう。
参加者全員による“ライト二ングトーク”
shirasy 会員:盛岡駅近くの川の写真を紹介
TE会員:建築写真の空の色を調整で美しく
NY会員:スタジオでの人物撮影のレポート
EY会員:回転するコマを撮影する研究
AY会員:写真家サルガドの映画を紹介
TM会員:熊野古道の写真を発表
ST会員:モノクロプリントと画像の転送についての疑
問と講師の応答
IS会員:先日行われた横浜撮影会の写真
IF会員:額装の紹介と長時間撮影の写真
TN会員:ロシア製レンズInduster61L/Z50mm F2.8 で
撮影した蜂とカマキリ
YK会員:5 月のドイツ・フランス旅行の写真
YM会員:奥様をモデルにしたマタニティフォト
KW会員:飯田橋散歩を写真で紹介
KN会員:ピンクカレーを色調整して面白くする
SS会員:撮りためたファッション写真の近作
Photoshop 研究講座 平野正志講師
「色調補正の「白黒」を検証する」
モノクロ画像の調整について解説する平野正志講師
Photoshop のレイヤー調整でカラー画像をモノクロ画像に変換する効果を検証した。
プリセットが10 種類ほどあり、イエローフィルターやグリーンフィルターなどが用意されていて、簡単に明暗を調整することができる。
またレッド系、イエロー系など6 色のスライダを動かすことで、自由に明暗を変えることが可能だ。
このフィルターの良いところはカラーデータを残したまま白黒の効果を加えることができるということだ。着色効果を加えることもでき、好みの色に変えることができる。
RAW 現像でも白黒に変えることができるが、グレースケールに変わってしまうので、各色の調整はできなくなる。データサイズは小さくなるので、好みによって使い分けると良いだろう。