第60回勉強会レポート-2
(午前の部:会員向けイベント)
◎最新デジタル技術対決! :高木講師、遠藤会員
■D800とD800Eの画像実写比較
姉妹機となるこの2 モデルは、従来のデジタル一眼レフにはなかった、有効3630 万画素という超高画素センサーを採用し、
現時点では、35mm フルサイズセンサー搭載のレンズ交換式デジタル一眼レフとして世界最高の画素数となっている。
この2 機種の違いは、撮像素子の前に設置されるローパスフィルター(偽色やモアレを抑制するフィルター)の違いのみとなっており、「D800」は、一般的なローパスフィルターの効果が働くようになっているが、「D800E」は、ローパスフィルターの効果がオフになっている。これにより、「D800E」は、「D800」よりも解像感の高い画質が得られるようになっている。ただし、「D800E」は、ローパスフィルターの効果がないため、「D800」と比べて偽色やモアレが発生しやすくなる点には注意。なお、ローパスフィルターのIR コーディングや反射防止コーティングの機能は「D800E」にも共通で搭載されている。
今回の記念講座では、この二機種によって遠景、近景それぞれを同一条件で撮影しながら、画像の違いを体験、参加者の納得のいく結果が得られた。…(後略)
■Eye-Fi とカメラコントール どっちが便利?
Eye-Fi(アイファイ)は、米Eye-Fi, Inc. が発売する無線LAN 機能を内蔵したデジタルカメラ用SD メモリーカード及びそれを使用したネットワークサービスだ。
SD メモリーカードに無線LAN クライアント機能を内蔵しており、SD カードスロットを搭載したデジタルカメラであれば基本的にはどの機種でも使用可能で、
メモリカードをデジタルカメラから取り出したり、デジタルカメラをパソコンに接続することなく、記録した写真データや動画データを無線LAN によるワイヤレス通信でパソコンに転送したり、オンラインアルバムや写真共有サイトなどの各種オンライン写真サービスにアップロードすることが可能となる。
一方、プロのスタジオ現場ではカメラをPC に接続しながらの撮影が主流であったが、煩わしいコードの問題もあった。
またハイエンド機にはそれぞれメーカー専用の画像転送システム=トランスミッターが用意されていたが高価でシステムも大仰になりがちだった。
今回の記念講座では、Eye-Fi とNikon のカメラコンロールを比較しながら、違いを体験してみた。…(後略)
◎自作写真集と和紙印刷について :平野講師
■自作写真集
長年自作Portfolioとしてを手作り写真集にまとめてきたが、今回60冊目を迎えた。今回は60冊目の記念で、1号から60号までを振り返ったものを二刷組で、また本来の60号を一冊と、三冊組とした。
思えば、写真学校を卒業したころに作った第一号から37年近い年月が過ぎたが、まだまだ作り続けるつもりである。…(後略)
■和紙印刷について
様々な種類の和紙が販売されている。写真印刷を前提とした高級和紙や、文書印刷を前提とした安価な和紙、そのほかにも障子紙なども和紙で、調べてみると様々なメーカーが各地方にあり、銘柄や種類も実にたくさんあるのがわかる。そして、印刷結果も様々だ。
カメラ量販店などで手に入りやすいものとして、写真印刷を前提とした和紙では、光沢写真紙と同様にきれいに印刷できる和紙もある。もちろん目的は写真の印刷なので、きれいに印刷できることに異論は無いが、一方で和紙独特の色合いを含めて普通紙に印刷したような風合いを求めることも楽しい。
今回は、写真印刷を前提とした用紙ではなく、文書用など一般的な和紙への印刷を試みよう。…(後略)
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