DIGITABLE 第87 回勉強会レポート
DIGITABLE 第87 回勉強会レポート
2015 年7 月18 日 於:亀戸文化センター 第3研修室
マグナム・フォトについて説明する渡邉同人
Digitable 基礎講座「Photoshop の色相彩度」:高木大輔講師
参加者全員による“ライトニングトーク”(持ち時間5 分)
デジタル資産管理ソフトウェア「ACDSee Ultimate 8」:平野正志講師
DIGITABLE 写真技術勉強会(HOME) http://www.digitable.info
DIGITABLE2015 デジタルフォト基礎講座 第4 回 高木大輔講師
「Photoshop の色相・彩度」
基礎的色調調整の代表格である「色相・彩度」。その仕組みを「色の三属性」から解説した。
■色は色相・彩度・明度の3つの要素に分解できる。
これを色の三属性と呼ぶ。色相は虹色をリング状に並べた色相環と呼び、リングの対向位置にある色を補色と呼ぶ。
■色相・彩度ダイアログは色相・彩度・明度の3 つのスライダーを動かして調整する。「マスター」モードで色全体を、「レッド系」等の各色でRGBCMY の6 色を別々に調整することができる。
■ダイアログの下部にある二本の色帯とその間の色の範囲を示す「調整域スライダ」で領域の範囲を任意に調整することができる。
■全体に草木が広がる写真の緑色を大きくコントロールすると、季節感を強調するような効果が得られた。
■肌色は調整が難しい色のひとつだ。ここでは彩度明度を上げた濃い肌色に、彩度を下げた薄く明るい肌色を調整レイヤーで重ねた。その結果、透明感のある上品な肌色になった。
参加者全員による“ライトニングトーク”
EY会員:ネガフィルムを使った針穴ピンホールカメラでの撮影とフィルムスキャニング
TN会員:今までに焼いたシフォンケーキ、パウンドケーキやクッキーの写真を紹介。
shirasy 会員:自己中心視点の行為の観察による視点注視の調整効果。写真に写った他人の手でも操作をしていることが理解できるだろうという研究。
KN会員:失敗したと思った写真をノスタルジックに加工して雰囲気のあるアート作品に仕上げる。
IF会員:夏の合宿の撮影スポットの紹介。根本海岸や棚田など。
W同人:写真家グループ「マグナム・フォト」の写真展について説明。
平野正志講師
デジタル資産管理ソフトウェア「ACDSee Ultimate 8」
以前紹介したPro6 からバージョンが8 となって、レイヤーを搭載したことということで、Ultimete(究極の)と題されたバージョンが発売されたのでためしてみた。Ultimate と Pro6 を比較してみると、管理、表示、現像、編集など基本設計は変わらないものの、各項目の表示に
はアイコンが加わるなど微妙な修正が加えられている。
クラウドでの保存スペースの確保、公開など最新の環境を意識しての表示や Online が ACDSee365 となり強化されている。
ブラウザソフトが現像編集も可能になり、レイヤーまで獲得したというのが売りで、画像処理においてレイヤーの存在は革新的だが、使い勝手の点ではまだまだフォトショップに及ばないと感じられる。
先ずはレイヤー処理が出来るようになったというだけでも革新的という程度で、使い勝手については今後の修正発展に期待したい。
今月の1 枚:マグナム・フォトのHP
http://www.magnumphotos.co.jp/
(N記)